

海南こだわりブランド創出事業は、
海南商工会議所会員事業所が
取り扱う商品等のうち、
特に優秀と認めたものを
「海南こだわりブランド」として認定しています。
個性的で魅力ある価値を創造し、
提供していくことこそ
「海南こだわりブランド」の役割です。
温暖な気候と豊かな自然に恵まれた
海南市の特産品はたくさんあります。
中でも特筆すべきは、
国内最大の産地である家庭用品、
そして室町時代からの歴史を持つ紀州漆器、
さらには山椒やシラスなどの
農水産物があげられます。
時代の流れとともに進化するものと
昔ながらの伝統を守るもの、
その両方がバランスを保ちつつ、
海南市の商工は発展を続けています。
家庭用品に関しては、その昔、棕櫚(しゅろ)のほうきやタワシ、縄が主な産物でした。
多くの人が棕櫚を採取し、職人が手作りで商品に仕上げ全国各地に行商に行っていました。水に強く耐久性に優れる棕櫚のほうきは自然の油分が畳に上品なツヤを与えることから今も高級料亭や寺院で使われています。
戦後、登場した化学繊維などの新素材を積極的に取り入れ、全国にはりめぐらせたタワシなどの棕櫚製品の販路を活用してしっかりと生き残った会社が現在多数集積しています。キッチン、バス、トイレなどの水まわり製品を中心に、
毎日の暮らしに欠かせないモノづくりで飛躍的な発展を遂げました。
今後もさらなる進化が続くはずです。
紀州漆器の起源は室町時代、黒江の村里で行われていた「渋地椀」づくりといわれています。江戸時代には一大産地として繁栄し、木地をつくる木地師屋(きじしや)と漆を塗って椀を完成させる椀塗師屋(わんぬしや)と専門の職人による分業制で生産されるようになりました。
明治~大正時代にかけては漆器の輸出貿易が本格化。国内市場や海外市場の拡大につれて紀州漆器は多様化、大衆化していきます。生産性の向上にむけて機械技術の導入と同時に塗装技術の開発もすすめられました。
昭和にはいり、工業的量産化が進む中、家具や塗下駄などの新製品を意欲的に製造しようとする動きも現われ、業界はますます多様化していきます。第2次世界大戦後、漆器組合に在籍する業者の過半数は戦時統制以来、休業、転廃業に追い込まれ就業者も物資統制の中、木材や漆などの原材料の入手も困難で代用塗料を使って家族で操業を続けるという苦しい時代にはいりました。
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昭和30年代、歪みの生じやすい木板材の欠点を補うハードボードを全国に先駆けて漆器の新素材として使用。
さらに30年代後半にはプラスチックが注目されるようになります。プラスチック素地に吹付機で塗装しシルクスクリーンでさまざまな図柄を加飾するという伝統的な技術とは全く異なる新しい漆器製造法が確立していきます。
木と漆の工芸品のみならず、合成樹脂素材などを積極的に取り入れ、美しく丈夫で使いやすいぬりものとして広く普及しています。
昭和53年、紀州漆器は通産省により伝統工芸品の指定を受けています。
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農水産物ではびわ、みかん、柿、桃といった果実をはじめ豊かな自然の中、安心で安全な農産物が豊富に生産されています。特に山椒は全国一の生産量を誇っており、その独特の風味を生かした加工品が開発されています。
水産物では何と言ってもシラスの水揚げ量とその品質の良さは高い評価を受けており、水揚げしたばかりのシラスを即、茹で上げる釜揚げシラスは素材そのものの美味しさが堪能できる逸品として海南の土産物として人気です。
シュロから始まった海南の家庭用品は、時代に合わせた発展を続け、毎日の生活に欠かせません。
「家庭用品」の一覧を見る受け継がれてきた伝統の技法や、地元素材による逸品の数々。長年の経験が確かな品質を保証します。
「地場産」の一覧を見る豊かな和歌山の自然に育まれた食材や、代々の技法を活かして生まれた“新しい”海南のグルメ達です。
「グルメ」の一覧を見る現在、お知らせはありません。
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